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弥が1歳の誕生日を迎えるまではいろんなことがあった。
公園デビュー、児童館デビュー、地域サークルデビュー。
予防接種、検診の嵐・・・

怒涛の1年だった気がする。
今思えばあっと言うまにすぎた1年だったが
そのときどきのあたしは、神経質になったりイライラしたり
毎日必死だったもんだ。

ところが1歳を迎えると、急に育児が平和になるのだ。

仲良しのママ友も徐々に限定され2~3人にしぼられる。
広く浅くつきあい、褒めるだけの会話しかしないママとは
次第に疎遠になるものだ。

そうして他のママたちも同じく育児が一段落したころ
とあるママが懐妊した。

「妊娠したの?おめでと~~♪
 2人目だね~♪ 良かったね~~♪」

心の底から喜べたのはこれが最初で最後だった。

そういやそうだね、うちも2人目どうしようかね。
あたしも亭主もひとりっ子である。
ひとりっ子同士の夫婦の子供には、いとこが存在しない。
空弥には、いとこはいつまでたっても出来ないのだ。
だからせめて弟か妹が欲しい。

珍しくあたしと亭主の意見が一致したこの日から、
あたしの苦悩の日々が始まるのだった・・・

また、ちょうどこのころぐらいから、
親たちや知り合いのギャラリー軍団も

「2人目まだなのー?どうすんのー?」

とか言い始める。否が応でも意識し始める時期。

1人目が予期せぬ妊娠だったあたしは
誰でもすぐに妊娠するものだと思っていた。

しかし3ヶ月たとうが4ヶ月たとうが
全く妊娠しなかった。
でもまだこのころは、そんなに焦りはしなかった。

2人目計画を誰にも内緒で実行していたころ
半年ほどたったときに、他のママが懐妊した。

「おめでと~~♪ 良かったね~~♪」

と、笑顔で言いつつも
ええええええええええ、待ってよ~~!!
懐妊かよ~~~!!!
こっちは半年たってるよ~~!!!
なんであたしは妊娠しないんだ~~????

ちょっと悔しかった。
ネットでいろいろ検索しまくるようになり
「1年以上妊娠しない場合は検査したほうが良い」
などの記事を読んで

「1年なんて待てるか~~!!」

卵管がつまってんのかな? 排卵とまってる?
せっかちなあたしは、今すぐにでも
亭主を連れて検査に行きたいと思っていた。

しかし、当の亭主は
「半年ぐらいじゃまだ検査なんて早いわー」
と全く興味ナシ。

「基礎体温をつけて1か月のリズムを把握しましょう」
とあったので、早速婦人体温計を購入。

毎朝同じ時間に計る?? ムリムリ!!
うちの家族は、くるみとブーマーが目覚ましがわりなのだ。

夜があけると朝6時に必ず吠え始める。
それにつられて空弥が起きる。
わんたちがぐえぐえ唸る中、
空弥が朝泣き開始。

そんな中で落ち着いて計れるか~~><><

基礎体温は3日と続かず
「まいっか。様子みよか」

そのうち妊娠するやろう。
必死で理由を考えては、自分を納得させていた。




正月に帰省したときにまた聞かれる。

「2人目まだー?」攻撃。

もうほっといてくれ。しばらくそっとしといてくれ。
考えないようにしよう、と思っても
毎日毎日考えてしまう自分にうんざりである。


その2ヵ月後、2005年2月。

とどめの一撃をくらった。
3人目のママ友が懐妊。

「よかったね~~」

もう・・・撃沈である。
は~~~~なんであたしゃ妊娠できんのだ?
もうかれこれ、10ヶ月たってるし。

それからというもの、同じ年頃の子と遊ぶのは
空弥のためになるからとママ友たちと家の行き来をしていたが
3人のうち2人妊婦だとどうしても会話が「妊娠」の話しになり
あの先生がいいだの、あそこはあーだのの会話になってしまう。

そして、来たよ、この質問。

「くーちゃんちは2人目作らないの?」

「まあ、ぼちぼちと・・・」と答えるわたし。

「くーちゃんだってひとりっ子じゃかわいそうだよー」


こいつデリカシー無い~~~っ!!
なんでじゃ?1人がかわいそうってナニ??
あたし自身、ひとりっ子だが、
別にかわいそうと言われて生きてきた覚えはないぞ?
「妊娠」「2人目」この言葉にやたら神経質になっていたあたしは
もう一人のママが気遣ってくれるのもかまわず
「こいつとは2度と会わん」
と思ったのだった。

その2ヵ月後、気遣ってくれていたほうのママが
切迫早産で入院し
それからあたしと空弥は2人で公園に行く日々が続いた。

公園に行ったら行ったで
子供2人連れに目が行くし、妊婦見たら腹たつし、

ちょうど梅雨どきだったので
雨を理由に公園に行かなくなり
梅雨があけたら、
「今日は日差しが強いから」
などと理由をつけては、外出しないようになっていった。

2人目計画を立ててから1年半。

そろそろマジで検査に行こうと亭主に話すものの
オトコってこういうとき、弱いよねぇ。
検査はイヤだとか、おまえ一人で行ってみたら、とか
全く動こうとしない。

挙句にささいなことで言い争うようになり
夫婦仲まで悪くなる始末。

あたしに至っては、空弥にまで八つ当たりするようになっていった。

「一人子供いるんだから、何も無理して
 2人目2人目言う必要ないんじゃない?
 一人目だってできないひともいるんだから。
 あなたなんて1人いるだけまだいいじゃない。」

世間ではこんな風に言われることも多い。
そして意外に知られていない2人目不妊。

一人いるから、とかそういうのは問題ではない。
2人目が欲しいのだ。
欲張りかもしれないが、欲しいものはしょうがない。

しかし実際のところ、
一人目ができなくて悩んでいる人がいっぱいいる中で
上の子を連れて病院に行く勇気は、なかなかでない。

2人目不妊とは
治療にも行きづらい、また誰にも相談できない哀しい事実なのだ。
相談したところで↑の言葉でなぐさめられて終了である。

妊娠してもいないのに
「もしかしたら・・・」と
風邪をひいても頭痛のときも、薬を飲まないでがまんする。
そして毎月きっちりやってくる生理に落胆する月日。

もういやだ。
こんな生活耐えられるか。

ふと振り返ったときに空弥の1歳~2歳半という大事な時期に
彼に心の底から笑ってやったことがない自分に気がついた。
あたしの気を引こうとしてカタコトで話しかけてきたり
くるみとブーマーに必死で話しかけている姿を見ると泣けた。

もういい、もういいわ。
何か、他に熱中するものを探そう。気をそっちに向けよう。
空弥と一緒に楽しめる何かを探そう。

それからのあたしはまた、
空弥といろんなところに出かけるようになった。
少しずつ・・・笑えるようになった。

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2006.05.10 / Top↑
中するものを探そうと思っても
実際なかなか、そう簡単には見つからない。

出かけるといっても蒸しあっつい7月のさなか、
長時間子供を外に連れまわすのは逆によくない。

空弥と市民プールに出かけたら
案の定・・・ヤツは風邪をひいた。
いろいろもらうんですわ、プールという場所は。
楽しいんですけどね。衛生面がね・・・

小児科に連れていき、鼻水止めと熱さましの座薬をポン。

鼻水止めのシロップは非常に便利で
とにかく寝る寝る、眠りつづける。

こうして昼間思いがけなく一人の時間をゲットしたあたしは
PCの電源をポチっ♪

いろいろくだらない検索をしているうちに

「無料オンラインゲーム」

というものを見つけた。
これはヘボ亭主もやっているもので
せっかくの排卵日にヤツがゲームばっかりしているので
怒鳴りちらした覚えがある。

もともとドラクエ、FFなどRPG好きなあたしにとって
気になっていたものの一つだった。

育児中はゲームを封印していたあたしだったが
気分転換にはちょうどいいかもとこの際解禁することにした。

亭主とおんなじゲームをするのはシャクにさわるので
あらたな境地を踏み出すべく検索検索。

どれも劇画タッチのイラストが多い中
ひときわマヌケな、大きなきのこのキャラ登場!!

「これにしよ~~っと♪」

これが。。。メイプルストーリーだった。

始めてみると・・・・
言わずもがな大ハマり。

「空弥が昼寝しているあいだだけ」

と心に誓い(そうしないと1日中でもやってしまう)
起きたらゲームをやめるようにしていた。

しかし、ある日あたしがピグ(ブタ)を狩っていたら
昼寝から起きてPC部屋に来た空弥に見つかってしまった。

「おかあさん、ぶーちゃん~~~!!」
「ぶーちゃんが、ぶーちゃんがいっぱいいるよ~~♪」

メイプルのモンスターキャラは、子供の大好きそうな絵なので
ブタの大群を見つけた空弥は大興奮である。

「空弥が起きたんやったらお母さんゲームやめるわ!」

と終了ボタンを押した瞬間

「ぶ~~~ちゃん見るのぉお」

ま、まじか。そんなん言うたらお母さんの誓いが揺らぐやんけ。
ほんまはお母さんももうちょいやりたいんじゃ~~!!

「空弥、一緒にぶーちゃん見よか」

入った。。。。こっからスイッチが入った。。。

それからは空弥をヒザに乗せてゲーム三昧。

アカンアカンと思いつつも、やめどきを失い
あっというまに1日が終了。

今までダンナの帰りを今か今かと待っていたのが、逆に

「どっか泊まってきてくれ~~、そしたら夜中一人でゲームできる~」

に代わった。

メイポの中で友達も増えはじめ、

「一緒にカラス狩ろ~~」

なんて誘われるようになり、いつしか2人目のことは忘れていった。

「いいよ~~! 一緒にレベ上げしよ~♪」

それが・・リンクにもある奏ちゃんである。

ああ~~、いいねえメイプル楽しいねえ~~♪
2人目? もうしばらくいいやー♪

妊娠したらゲームできんようになるわ~~~^^

少し前のあたしには、ありえない考え方である。

「さっさと寝て、明日も奏ちゃんとカラス狩るど~~♪」




ベがあがった今でもサブキャラを育てるときに
カラスを狩ると、そのときのことを思い出す。
奏ちゃんありがとね。。。

そしてその2ヵ月後。。。
あたしは1年半の苦労もなんのその
サクっと妊娠するのであった。。。。。


2006.05.10 / Top↑
イポにハマって2ヶ月め。
2005年9月。

来るはずの生理が来ない。
しかも懐かしい感覚。

あれ?ひょっとしてこれはもしや・・・

早速検査薬を使用!!

キタ━━━━━(゚ ∀゚ )━━━━━!!!!!
陽性、フォ━━━━(Д゚(○=(゚∀゚)=○)Д゚)━━━━━ゥ!!!
あろうことか諦めて2ヶ月での妊娠だった。

切迫早産で入院しながらも無事その月に第2子を出産した
今となっては唯一のママ友に早速メール♪

「産婦人科教えて~~~!!」

ママ友も、今まであたしに気を使ってくれていたせいか、大喜びで

「陽性出た??やったね~~♪」


介された病院で診察してもらう。

「おめでとうございます。妊娠してますね♪」

ああ、この言葉を待ち望んでたわ。
長かった~~~><>< うれしいね~~~~!!

「では次は2週間後に来てください」

「わかりました~~~♪♪」

帰り道、早速空弥と宴会である。

「なんでも好きなモン言え~~~っ」

「ん~~~っとねー ん~~っとね~~~~ くーやんねー
 
マック行きたい~~~~~

ま、マックっすか。空弥にしたらごちそうか。まあいっか。
マックで二人でジュースで乾杯♪
二人で大盛り上がりである。

家に帰り亭主に報告。

「よかったな~~~><><」

の日ドラッグストアでマルチビタミンと葉酸のサプリを購入♪
久々にたまごクラブも買ってみた。

あ~~懐かしいね~~♪ ラララ~~♪
空弥、お兄ちゃんになるんやで~~!!!

すごく幸せだった。
そして2週間後の検診の日になった。。。




あれ?なんかおかしい。映ってない。
先生は無言でいろいろくまなくチェックしている。

明らかに様子が違う。
空弥のときにあった「ピーナッツ大」の影がない。

あるのは、主を失った胎のうと呼ばれるものだけだった。
しかも大きい。大きすぎる。
胎のうとは、赤ちゃんが胎盤を作るまでのあいだ
栄養を与える働きをするふくろのことである。
それが異様に大きい。
ってことは、赤ちゃんが栄養をとってない??

「残念ながら。。今回は。。。」

「え??え??ナニ?」

「赤ちゃんの姿が見当たらないので非常に残念ですが・・・」

まだ信じられなかった。
ちゃんともっかい見てくれよ、ゼッタイどこかにいるから!!
と言いたかったが。。。言えなかった。

診察室にもどったあたしに、淡々と話す先生がいた。

「10~15%の確率で流産は起こるものです。
 なるべく早く手術したほうがいいので
 あさっての12日の予定はどうでしょう?」

は?いきなり何の話?? え? これって流産確定???

「当日の予定はあとで看護婦から説明があります。
 できればご主人様と一緒にいらしてください。」

「わかりました。。。お願いします・・・」

看護婦さんから当日のスケジュールの説明をされる。
頭が真っ白でな~~んも聞いてなかったが
宣告された妊婦さんはみんなそうなんだろう、
慣れた様子で一通り説明を終えると
詳しく書かれた紙を手渡された。

 「では明後日お待ちしております」




帰り道、空弥が言う。

「おかあさん、マック行こう」

2週間前、病院の帰りにマックに寄ったのを覚えているのだ。

ちょっと落ち着いて考えたかったのでとりあえず
ジュースだけ頼んで席についた。

「おいしいねえ、おかあさん、かんぱいしよう」

「・・・・・・・」

「くーやん、かんぱいすんのぉ~~~~!!!」

ごめん、空弥。。。お母さん今日は乾杯無理。
思えば2週間前ここで空弥と何回も乾杯したっけ。
楽しかったよね。
お母さんも今日も空弥と乾杯しようと思ってたよ。
こんなことになるなんて、夢にも思ってなかった。
まさか流産するなんて考えもしなかった。




たった数日間だったけど
あたしのお腹にいた天使。

2人目不妊で悩んでいたあたしに

「大丈夫だよ、お母さんは妊娠できるんだよ」

と教えに来てくれたのだ。
すぐにお空に帰ってしまったけど
あなたのことは一生忘れません。
ほんのわずかな時間でも、一緒にいれたことに感謝しよう。
ありがとう。あなたに出会えてよかった。


2006.05.09 / Top↑
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