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003年4月23日(水)AM 1:00ごろ、お腹がキューっとなった。

まさかな…ひえ~~っ えらいこっちゃ。
戦いのゴングは前置きもなく、いきなり鳴りひびいた。

かし、まだこの頃は余裕であった。
凍らせておいたポカリを持って、冷えたタオルを持って、
なんてコトを考える余裕があった。

普段のあたしは、明日のことは明日やるタイプの人間だが
入院準備だけはきっちりやっておいたのだ。

ナゼかというと あたしの友達が2人めを産むとき
あまりに余裕をぶっこいていたため
急に産気づき、着のみきのまま病院に運ばれ
無事に出産したあと、ふと我にかえったとき
自分の下半身が紙オムツ一枚だったという
マヌケな話を聞いてしまったからだ。
さすがのあたしも紙オムツ1枚は嫌である。

たしは、キューっとなり始めた腹をかかえながら
実家の父ちゃんの愛車である
ピカピカわっちのイプサム号に乗り込んだ。
(エンジンルームまで磨くマメなおっさんなのである)

出発するとき、あたしと一緒に里帰りしていた
くるみとブーマーが
深夜であるにもかかわらず
みんながバタバタ出かける準備をするのに気づき

わお、おさんぽ?

しっぽブリブリ、目をキラキラさせていた。
あたしはそんなバカ2匹に突っ込む余裕も無く
ヘボ亭主に付き添われながら病院へと向かった。




日、AM3:00入院。
珍しくヘボ亭主があたしを心配してくれ
ずっと腰をさすってくれていた。

そう、出産とは夫婦の共同作業である。
しかし、イタイのは明らかにあたしである。
よって、ここに絶対的な主従関係が成立するのだ。

あたしは、ここぞとばかりに

「もうちょっと上をさすれ」 だの
「もっとやさしくさすれ」 だのと注文をつけていた。

かし、そんな余裕もものの数分。

正直あたしは陣痛をナメていた。

あれは、死ぬ。軽く死ねる。
体が、背骨が砕けそうである。

途中で「産むのやめてもいいよ」
と言われれば、きっとみんな途中でやめるだろう。

陣痛のイタみを無くすには、産むしかないから
みんな産むのである。

あ~~、今何時?
あ~~~、空が明るいやん。
いつまで耐えたらええねん~~っ!!




になっても、夕方になっても
あたしの子宮口は開かなかった。
何分かおきに助産婦さんがお股に手をつっこんで
開き具合を調べてくれるのだが
それがまた、たまらなくイタい。

あー、神様ホトケ様。
これからはいい子になります、心を入れ替えます。
だから早く産ましてください~~。

なんて祈ってみたところで
普段、神様ホトケ様をないがしろにしているヤツの願いなんて
聞いてくれるワケがない。

こに先生登場。

「今日はこのままお薬飲んで、様子みましょか。」

げ?? な、なんやて?? 様子をみる??
どういうこっちゃ。
アンタまさか、こんなあたしをほったらかして帰るつもりか???

そりゃないやろぉぉぉ!!

「あのー、センセ、今日中に産めませんかねえ??」

ぜえぜえ言いながらも聞いてみた。

「まだ、子宮口がぜんぜん開いてないんですよ。
でも赤ちゃんも元気みたいやし、ちょっとのん気な子なんかなー。」

のん気なんはアンタやっ!

ワシ、顔面シびれてるっちゅうねんっ!

「赤ちゃんのペースに合わせましょうね。」

そう言い残して去って行った。

赤ちゃんのペースって...
なんや、本で読んだけど、
初産でも平均15時間くらいで産まれるって書いてあったぞ!
見間違いか??

やっぱりアレか?
太りすぎたか??
おっさんの言うこときかんと太ったせいか?

それともオバハンやからか?
それは、どうしようもないやんけ~~っ!!

こに来て、24時間ずっと腰をさすってくれていたダンナも
さすがに疲れて眠り始めた。
あたしは一人陣痛に耐えながら2回目の朝を迎えた。
陣痛からすでに30時間が経過していた。




朝、廃人と化したあたしに助産婦さんはこう言った。

「あれ?まだ産んでなかったの?」

その人はあたしが陣痛で運ばれてきたときに
当直だった人で、休み明けで出勤してきたのだ。

「しんどかったでしょ。今日はゼッタイ産みましょうね。」

まさに天の声である。

しかし、そのおばちゃん、いや助産婦さんはスパルタだった。

速、陣痛促進剤をうち、様子を見る。

とたんに陣痛のペースが早くなる。
あまりの痛さに、あたしはおっさんのAVみたいな声が出た。

んご~~、腹が、腹が裂ける~~~!
腰が、腰がくだける~~~~!!


そしてメトロと呼ばれる水風船を、お股につっこんで
しゅぽしゅぽとふくらまし、出口をひろげる。

コレがまためちゃめちゃイタい。

世の中広しといえども
黒人のブツだって、こんなに大きくはない。

そして子宮口軟薬を投与し、やっとの思いで破水。

大量のおもらし状態である。

「さてと破水したから、赤ちゃんの心拍計付け替えましょか。」

今までは腰にベルトを巻いて
赤ちゃんの心拍やら心音をはかっていたのだ。
(分娩監視装置というらしい。)

それをつけかえる...どこに??

先生は、おもむろにあたしのお股にダイレクトハンドで侵入。
これが、もうイタくないくらいお股はマヒしている。

「あ、あったあった。赤ちゃんの頭みっけ。」

そう言ってまだお腹にいる赤ちゃんの頭に
心拍計の線を直接ペタっと貼り付けたのだ。

マジか~~~~~っ!!!

ありえへんやろ、こんなんうそやろ??
ほんでアンタどこまで手ぇいれてんのさっ!!
そこはまだ、いまだかつて

未開発ジャングルゾーンやぞっ!

今、どんなんなってんねや、あたしのアソコは。

そしてあたしはお股からコードを出しながら
やっとの思いで分娩室に移動するのであった。




~~、あと3時間後くらいには産まれるわよ~~。」

助産婦さんがニッコリ微笑みながら言ったコトバに
あたしは失神しそうになった。

「あ、あ、あと3時間~~??」

まだそんなにかかんのかよ~~!!

世の中の母はみんなこんな痛みを乗り越えて出産していたのか。

ごめんよ、今までバカ呼ばわりしていた
生ゴミを前日に出す近所のオバハンよ。

うちの店にベビーカー5台でぞろぞろやってきて
子供を放し飼いにし、昼間から亭主に内緒で
生ビールを飲む、ヤンママ軍団よ。

キミらもこんな思いで出産していたのか~~~~。

当に意識が遠のいていき
もうアカンと判断されたあたしは
無痛分娩に切り替えられた。

えびみたいな格好になり
背骨の横にカテーテルを入れる。

今のあたしにとって、背骨に注射されるくらい、ヘでもない。
とたんに痛みがやわらいでいく。
ああ~~、さっきまでの激痛がウソのよう。
たりらりらりら~~♪

「センセ、なんでもっと早くこうしてくれへんかったんさー!!」

「うーん、陣痛の苦しみを知らないと出産の実感がないでしょ?」

「もうええし、もうじゅーーーぶん実感したしっ!」

ホっとするのもつかのま、また激しい波が押し寄せる。

便秘においてメロン大のうんこが破裂しそうな感覚である。
世の中のオトコどもよ、わかるか?
アンタら、おしりからペットボトル出せるか?

赤ちゃんは3キロあんねんど。ペットボトルの2㍑なんて余裕やろ?

あかん、これのナニが一体「無痛分娩」なんや~~っ!!!

宮口が全開大になり
も~~~、イキみたくてたまらん。

「はい、ヒッヒッフーっよ」

は?呼吸法?? なんじゃそりゃ?
そういや、そんなんあったなー。
呼吸法がそんなに大事とは思わんかった。

あたしゃ、仕事にかこつけて母親学級なんて
一度も行ったことがないのだ。

「はい、やってみて~~」

「うーーーっ」
「うーーーーーーっ」


「フォ~~~~~~っ」

半笑いの助産婦さんからイキミOKの指示が出た。
筋トレのグリップみたいなモンをわしづかみにし

「ムーーーーーっ」

「はい上手上手、その調子」

「ムーーーフォ~~~っ!」

「だめだめ、声出したら力が抜けてしまうから。」

「ムーーーー」

「はい、頭見えたよ、もう3回ぐらいかな。」

「ムーーーーーー」

「はいそうそう、その調子。あと3回くらいかな。」

「ムググググググ」

1個も数減らへんやんけっ!!

とうに3回以上イキんでるやろ!!

助産婦さんにダマされイキむこと20回以上、
もうアカンと思った瞬間
先生が、トイレが詰まったときに使う
カッポンってやるやつみたいなのを取り出し
あたしにネジ込むと同時に会陰切開。

「頭出たから、イキむのやめて~~、今肩出すから!」

「冗談じゃないっ!!
やめられるか、今更っ!!
うわー、あたしのお股に
なんか挟まってるでぇぇぇっ!」


003年4月24日(木) PM7:18

ぐにゅん オギャ~~~~っ

41時間の死闘の末
あたまにカッポンをつけながらこの世に空弥が誕生した。

Height 45.2cm
Weight 2960g

おお~~っ!! 初めまして ぴちぴちっ!!
キミかい10ヶ月もの間、あたしのお腹を蹴っていたのは!
やっと会えたね、嬉しいねえ。

立ち会うか、立ち会わないか迷っているうちに、助産婦さんに

「ダンナさん、頭支えてアセ拭いてっ!」

などと言われ、分娩室(LDR)から逃げ遅れ
一部始終を見届けた優柔不断男は
不覚にも感動し、その手に空弥を抱いたのであった。

ちぴちから空弥になった記念すべき日。
うちの家族におバカが一人増えた日。

これからも、もっともっとバカバカしく生きていこう。
ビバ Welcomeっ!!

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2006.05.01 / Top↑
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